5人の少女が工場のようなところでくすくすと笑いあいながら歩いている。引率が居なくてちょっと気の抜けた社会科見学といった雰囲気。肉の加工工場のようでガラスの向こうには赤いひき肉のようなものが機械から押し出されている。
やや広い空間に出た。照明はオレンジがかっていて薄暗く、レトロ。切り取った古い写真のような光景は、けれども異常で、2階半くらいの高さからひとりの少女が飛び降りた。地面は校庭のように固そうだが、特に怪我をした様子もない。
上を見上げ、下を見下ろし笑いあっている。他の少女達も飛ぶのだろう。
ひとりひとりが乗れる寝台のようなものがベルトコンベアに設置されている。それに横たわって少女達は生産ラインに乗り、順に加工されていく。
太ももから下はひき肉になる。
残った部分から腰の辺りまでのパーツは、その需要の為に加工される。腰から太ももまでのパーツがずらりと並んで流れてゆく。
残った上半身は隣の少女と目配せをしてはくすくすと笑いあっている。
ベルトコンベアはまだ先へと続いている。