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2007年05月05日

 おそらくは神に近い、但し悪意の固まりのような存在によって彼女の内蔵は1/3ほどになってしまった。
 罰のようなものならばまだしも、ただ選ばれたというだけで。

 動くことはもちろん、生きるために栄養をとることも、不要なものを排出することもできなくなってしまった彼女は、これからゆるやかに体内に毒を溜めて死んでいく。

 男はこれから悪意に連れていかれてしまう彼女があまりに不憫で、彼女の出口も入り口もないその胃袋に最後の栄養を送り込む。
 キラキラと青い細やかな光になってその栄養は彼女の隅々に、砂に吸い込まれる水のように染み渡る。

 彼女は全てを受け入れていて、それでも涙を流してその行為を喜ぶ。
 もういいからと、ありがとうと、表情だけで男に伝える。

 彼女はもはや声すら出せない。
 そして、これから徐々に腐っていく。