迷子のムササビだかモモンガだかを保護する。
老齢で、7キロもある。抱いているだけで腕が疲れてくる。
キュウキュウと、寂しげに鳴いている。
やがて飼い主が現れた。動物と同じように老齢だ。
動物も気付いて、そこへ飛ぼうとしているのか頭の上に登ろうと暴れだす。
もっと飛びやすいように、馬跳びのように屈んでやる。
よたよたと背中に登っていくが、重い。
それでもなんとか、背中を蹴って、飼い主の元へ飛んでいき、鳴き止んだ。
寄り添い合っているその様子がなんとも気持ち悪い。
やり場のない苛立ちで目が覚める。